大方の精神疾患では、「随伴症状」として「不眠」が生ずる。
このことが意味するところは、大方の精神疾患では副交感神経の失調が生じる、と言うことである。
したがって、不眠を解消するためには、メラトニン製剤なりレプチン製剤なりオレキシン抑制製剤なりの投与が必要だと言うことになる。
しかし、それ以上の問題として、果たして「不眠」が本当に「精神疾患の随伴症状」と言えるのか、と言うことを考えてみなくてはいけない。
もしかしたら、大方の精神疾患の「主症状」が「不眠」で、個々の精神疾患の症状は「不眠」の「随伴症状」なのかも知れない。
その解明は、そのような問題意識から精神疾患を捉え直すことから始まるのだろう。
この問題に決着をつけるのは、僕ではなくて読者のみなさんであってほしい。