恋愛の人間的欠点

 
 誰でも恋愛はするかも知れない。

 しかし、考えてもみれば実にバカバカしいことではないだろうか。

 と言うのは、恋愛においていつもプロポーズする側が心理的弱者(つまり、下)の立場になる。女性が性的な視線を向けられることも、これと同断の構制である(こちらにかんしては個人差の大小も考慮されなくてはならない)。もちろんそれは時代背景にも負うところが大きい。

 さらにバカバカしいことには、恋愛を一種の「博打」にしてしまう(僕は祖父譲りの博打否定論者である)。

 これは人間の尊厳と言うものを考えたとき、それを著しく損なうものなのではないだろうか。それは有り体に言うと、媚び諂いそのものである。それをいいことにした悪事が横行もするだろう。

 心理的な上下のできない男女の関係こそ、これからの時代に模索されるべき問題なのではあるまいか(僕は男性の男性度、女性の女性度の存続を妨げる者ではない)。

 やはりステップワイズ(少しずつ)にお付き合いを深めて行くのが良いのかも知れない。

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