「ダメノミクス」の穴埋め

 民草の財布を肥やすことに失敗した「アベノミクス」は、今となっては「ダメノミクス」と呼ぶべきだろう。  

 日銀の超低金利財政政策のために、経済の浮揚はもはや不可能のようにさえ見える。  

 これは我が国に限ったことではなく、先進国のほとんどが同じような経済状況にある。  

 本当に打つ手は何もないのだろうか。  

 僕はひとつだけ経済浮揚のための提言をしておきたい。  

 金利を昔のように5パーセントぐらいに上げて、世界中の注目を集めて日本が「世界の財布」になるように仕向けたうえで、集まった預金をさまざまな保険商品の運用資金にし、運用益で金利を賄えば、余剰金が出た場合は税収にすればよいので、財政再建は可能だと僕は思っている。  

 もともと僕は公共性と収益性の高い保険事業は国営でやるべきだと言う持論を持っていて、現在の保険会社の社員はすべて公務員にすべきだと考えてきた。  

 リスクが全くないとは言わない。だがそれはそれほど高いと僕は思わない。  

 そしてもうひとつ、僕が長年考えてきた政府の省庁再編案がある。  

 それは「国土保全省」と言う省庁に現在のいくつかの省庁(たとえば外務省・農林水産省・防衛省・国土交通省・環境省・資源エネルギー庁etc.…)を再編すれば、また、「生活文化省」に現在の文部科学省・経済産業省・厚生労働省・郵政省・法務省etc.…を再編すれば、行政手続きが一元化でき、簡素化できるであろう。  

 これら2つの私案は、無論コスト削減、すなわち財政再建を狙ったものである。  

 政治の形態として僕が望むものは、現状を見ているとあと5000年くらいの間は無理であろうが、コミュニティ重層的代表制が理想である。そこから決められた政治のトップは5~6人の「陪審員」が務め、ひとりが乱心しても他が代わるようにしておかないと政治的に危険である。  

 「アベノミクス」に失敗した総理は、自棄にでもなって「サケノミツクス」でもすれば良い。

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