表題の理由は簡単明瞭で、なぜ欧米人に青い瞳とブロンドの髪の人間が多いのかと同断である。
ある程度の温度変化に耐えて生きるには、体毛があった方が有利である。
なのになぜ地球上の人類から体毛がなくなったのであろうか。
先に欧米人のアウトルックがそうなったのと同断だと述べた。
それはこう言うことなのである。「その方が魅力的だから」。
人間の歴史は選抜交配の歴史だとも言えるほど、人類はそれを好んだ。つい近世まではやれ源氏だのお家柄だのと真面目にこだわるひとが大勢を占めていたほどである。
なので、ある時代までは自然上生存に有利に体毛のあるひとびとしかいなかった。
しかし、突然変異により体毛のない人間が生まれ、ひとびとはそれを重宝がり始めた。
そこからいきなり人間の体毛が消えていったのである。「毛のない人間」が魅力的なので、ひとびとはこぞって毛のない異性(特に女性)に群がり、突然変異からの選抜交配の道を選んだ、と言うわけである。
だから、それと同断で、欧米人は青い瞳とブロンドが多数になったのである。
そのことは、「アダムとイブ」の神話に象徴的に表現されている。
一般に環境と種はあらゆる意味で持ちつ持たれつの関係にあるが、このようなこと(選抜交配に頼ること)その他あらゆる意味で最も環境の受動から縁遠くなってしまったのが現生人類だと言える。