我々は確か学校で、「ものの価格」は「需要と供給のバランスで決まる」と教えられてきた。
しかし、我々のような零細企業の経営陣にとって、この理屈が完全な嘘っぱちであることはあまりにも明白である。
マーケティングで市場開拓しようとしている経済戦略家にとっては確かにそうかも知れない、と言うよりそう見えるかも知れない。
しかし、我々のような零細企業の経営陣にとっての「常識」は以下のようなもので、いわゆる経済学の教えるところとは全く違っている。
「価格は、それぞれの事情で決まる」。
結局、「お金の問題」と言うのは、社会と個人の財やサービスを巡る「請求分の信頼度」があるかどうか、そう言う事業が営めるか、ひいてはそこに公共投資をしているかの問題なのであろう。それを「適正」でなく欠く財やサービスは支払いの対象にならないし、信頼度の担保されていない経済はお金を紙くずにするだけだろう。
財には現在のところ実質性のものと天然性のものがある。
