ある変数Aと他のある変数Bに関連があるとき、「AとBに相関がある」と言う。相関は相関係数(ここではピアソンの積率相関係数)という変数で表すことができる。相関係数は次式で求められる。
Sxy
相関係数(r)=――――――――
Sx×Sy
=((X-x1)(Y-y1)+・・・+(X-xn)(Y-yn)/n)/(Xsd×Ysd)
*・・・ここでSxyは共分散を、Sx・Syをそれぞれ標準偏差(つまりXsd・Ysd)を、大文字のX・Yをそれぞれの平均として表している。
r=.80以上の数値が求められればかなり強い相関、 .80<r ≦.60ならば強い相関、.60<.r.40で中程度の相関、.40<r≦.20で弱い相関、.00<r≦.20で相関なしと判断する。rは-1から+1のあいだに収まる。-の場合、負の相関があるということになる。
ではその値はどれぐらい確からしいものなのだろうか。ここにその検定法を示しておく。
t=(r√(n-2))/√(1-r2)
このt値はt分布に従うことが知られている。したがって自由度(n-2)のt分布のtの値が臨界値(5%水準とか1%水準の値)以上か否かを見ればよい。結果は「5%水準で有意ではなかった」とか「1%水準で有意だった」などと報告する。
相関係数にはこのほかにもケンドールの順位相関係数、スピアマンの順位相関係数などがあるが、ここでは最も頻繁に使われるピアソンの積率相関係数を取り上げた。